就業規則はどれくらいの頻度で変更すべきか?

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社労士事務所・業界の慣習の中には一般常識から考えておかしい部分が正直あります。しかし半ばタブーとされている質問であっても業界として信頼を得るためには、正直かつ本音で回答することが重要と考えます。

今回のポイント

Q:就業規則はどれくらいの頻度で変更すべきか?
A:原則として年に1回、最低でも2年に1回は見直すべき。

Qちゃん
就業規則はあるけど、昔に作ってそのままという会社は多いですけど、問題はありますか?
A先生
昭和に作った就業規則のままという会社もありますよね・・・😱
法令改正に対応していない、裁判で否定された内容になっている、実態に合っていない、といった問題があります。

就業規則の内容確認の頻度は年に1回

Qちゃん
「法令改正に対応していない」とダメなんですか?
A先生
就業規則には、絶対に定めなければならない「絶対的必要記載事項」があります。絶対的必要記載事項に関係する法令改正があったら、就業規則の内容を変更していないと法違反になってしまいます。

関連:就業規則で記載しなければならない内容は?

Qちゃん
なるほど。年に1回も法令改正があるんですか?
A先生
たくさんの労働法があり、何らかの法令が年に1回改正されてます。特に、育児・介護休業法令の改正は頻繁にあります。
また、実際に変更するかどうかはさておき、実態に沿った内容になっているか、年に1回は就業規則を確認すべきでしょう。
Qちゃん
そんなに実態の変更ってあるんですか?
A先生
始業時刻・終業時刻の変更や賃金の手当などを変更している会社は意外と多いです。
Qちゃん
「絶対的必要記載事項」だから変更が必要ですね。
A先生
顧問の社労士がいれば変更の必要性を説明してくれるでしょう。顧問の社労士がいない場合でも、少なくとも2年に1回は内容を確認するように強くオススメします。

関連:なぜ、就業規則の内容を理解する必要があるのか?

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