なぜ、他社の就業規則をコピペしてはダメなのか?

当事務所に寄せられる質問に、公平・中立な立場で、しかし正直かつ本音で回答します。
社労士事務所・業界の慣習の中には一般常識から考えておかしい部分が正直あります。しかし半ばタブーとされている質問であっても業界として信頼を得るためには、正直かつ本音で回答することが重要と考えます。

今回のポイント

Q:なぜ、他社の就業規則をコピペしてはダメなのか?
A:ビジネスの内容や働き方のルールが違うはずだから。

Qちゃん
他社の就業規則を参考にして作成するってよくありませんか? ダメなんですか?
A先生
参考にするのは構いません。ただ中身を理解して必要・不要を判断しておくことが大事であり、そのままコピペするのがダメなんです。

よくある就業規則のコピペ

就業規則の診断をしていると実態と異なる記載になっていることがあり、ヒアリングしてみると「他社の就業規則をコピペしたもの」と言われることが多くあります。

もちろん、内容を精査した上で、自社の実態を踏まえて変更しているのであれば構いません。それはコピペではなく「参考」ですので。

関連:なぜ、就業規則の内容を理解する必要があるのか?

Qちゃん
なるほど。ちゃんと内容を理解した上で、同じ部分・違う部分を整理して書き分けておけばよいということですね。
A先生
はい。労働時間や賃金の手当など違いは多々ありますし、休暇・休業、服務規律、退職などの違いも多いはずです。
Qちゃん
確かに、会社によって働くルールや考え方はそれぞれ違うでしょうし、今の採用難の時代だと、むしろ差別化する必要がありますもんね。多様な働き方というニーズもありますし。
A先生
例えば「御社のビジネスって、どこかの会社のパクリなんですか?」って聞いたら普通怒りますよね?
Qちゃん
それは激怒しますよ! というより、その質問は失礼すぎるでしょ😱
A先生
じゃあ、残業ゼロを掲げている同業他社があって、その会社を目指しましょうって提案したら、どんな回答が返ってくると思いますか?
Qちゃん
うーん🤔 「ウチとあの会社は全然別だから難しい」って言うんじゃないんですか?
A先生
まさに、その通りです!ビジネスの内容や働き方が違うから難しいって言っているわけですよね?
なのに、働き方のルールである就業規則をコピペしても良いって思うのは矛盾していると思いませんか?
Qちゃん
確かに・・・😅

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