特定社会保険労務士と社会保険労務士の違いは何か?

当事務所に寄せられる質問に、公平・中立な立場で、しかし正直かつ本音で回答します。
社労士事務所・業界の慣習の中には一般常識から考えておかしい部分が正直あります。しかし半ばタブーとされている質問であっても業界として信頼を得るためには、正直かつ本音で回答することが重要と考えます。

今回のポイント

Q:特定社会保険労務士と社会保険労務士の違いは何か?
A:特定社会保険労務士とはADR代理業務が行える社労士のことで、それ以外の業務に違いはありません。

特定社会保険労務士とは?

特定社会保険労務士(特定社労士)とは、個別労働関係紛争解決をサポートするADR代理業務を行うことができる社労士です。

ADRとは、裁判によらず、当事者双方の話し合いに基づき、あっせん、調停、仲裁などの手続きによって紛争の解決を図る裁判外紛争解決手続のことです。

社労士が特定社労士になるためには、厚生労働大臣が定める研修を修了し、紛争解決手続代理業務試験に合格し、全国社会保険労務士連合会の社会保険労務士名簿に付記する必要があります。

特定社労士と社労士の違いは?

特定社労士と社労士の違いは、前述のとおり、ADR代理業務が行えるかどうかです。それ以外の業務に違いはありません。

社労士の代表的な業務として、

  • 労働保険・社会保険手続き業務
  • 人事労務に関する相談業務
  • 助成金の申請業務
  • 就業規則の作成業務
  • 労務監査業務
  • 経営労務診断業務
  • 事業承継(人事労務DD)業務

がありますが、これらの業務は、特定社労士、社労士のどちらも行うことができます。

Qちゃん
A先生は特定社労士にならないんですか?
A先生
特に必要性を感じる場面がないので、今のところ考えていないですね。